やっと厄年も明け、これから良いことが(なんだろ)あるんだろうなと思っております。
若かりし頃、鬱々とした日々をおくるなかで、友人たちと「良かった探し」をしておりました。「あのとき、あーすればよかった」「こーすればよかった」ということを話題にあげていく、たいへん後ろ向きな語り合いでありましたが、42歳になった方々も、なくした「過去」の良かった探し、したことがありますか?
6月の新刊、風野潮さんの『マジカル・ドロップス』の、主人公菜穂子は、私と同じ42歳。
彼女が、15歳で亡くなった友人の遺したドロップを口にしたことでおきる、不思議な物語です。
……15歳の時の体に若返ってしまうのです。
15歳の時の自分に戻れたら、あなたは何をしますか?
あーすれば良かった、と思ったこと、やってみますか?
『ビート・キッズ』で児童文学の賞を総なめにした風野さんが、初めて大人を意識して描いた小説ですが、「ビート」の効いた部分もたっぷり出てきます。
6月20日過ぎには全国の書店さんの店頭に並ぶと思いますので、ぜひ、お読み下さい!
ちなみに自分は中三のある試合で、後ろ向きな対応をしてしまったことがとても心残り。ぜひ、あの瞬間に立ち返りたいものです。(……でも、ドロップスではタイムスリップ、出来ないのです)
(J)