2007年04月28日

『リインカーネイション』の著者・樹林伸さんから、作品についてのメッセージが届きました!

ゴールデンウィークの初日、雨ですね。天気の悪い休みの日は、本でも読んで、有意義な休日にしてはどうでしょうか。はじめての本名での恋愛小説集『リインカーネイション』を発表し、注目が集まっている樹林伸さんから、読者のみなさんへのメッセージが届きました。ご覧になって、休日に読む本を選ぶための一助にしていただければ、と思います。以下が、樹林さんのメッセージです。


「なぜ、『リインカーネイション 恋愛輪廻』という本に限って、天樹征丸で出さなかったのですか?」
私の作品を楽しみにしていてくれる読者の方から、そういう質問を受けました。
本作品は元々、天樹征丸として『週刊女性自身』に連載したものですし、考えてみればこれまで書いた小説はほとんどが天樹征丸名義でしたから、疑問をもたれるのも無理はありません。
でも、青樹佑夜も使ったし、相沢春吉なんていう名前で本を書いたこともあるんです。
対して樹林伸という名前で小説を発表したのは、実はこれが……二度目です。
一度目は、産経新聞に載った子供向けのショート・ショートでした。
『産経新聞』『樹林伸』で検索をかけると出てくるかもしれません(笑)。
とあるアンソロジーに収録されていますから、読んでみたいという方は、ぜひ。
おっ……たった今調べたネット情報によりますと、短編ミステリの達人、北村薫さんが講演会(?)で朗読してくださったらしいです。
ちょっと嬉しいです。

さて、話をもどしますが、なぜ今回は名義を変えてまで樹林伸なのかと首をひねっておられる皆さん、まずは『リインカーネイション』をご一読ください。
読まれたあとで、もう一度を手にとってその本を眺めていただければ、
天樹征丸でなかった理由、まして青樹佑夜や安童夕馬でも亜樹直でもなかった理由が、
なんとなくわかっていただける気がします。

ぶっちゃけて告白してしまいますと、私はペンネームに引きずられる作家らしいんです。
その名前でこれまで発表してきた作品の方向性はもちろんですが、名前の字面なんかにも影響を受けてしまいます。
『リインカーネイション』は、女性自身の連載当時からいささか天樹征丸っぽくないな、と思っていました。
天樹征丸といえば、『金田一少年の事件簿』や『探偵学園Q』です。
この作品もいろんな意味でミステリ的ではあるのですが、あくまで主題は『恋愛』であり、『再会』であり、書くとこそばゆいですが『青春』であります。そういう小説の作者としては、征服の『征』が合っていません。軍艦みたいな『丸』もいかがなものでしょう。
じゃあ、青樹佑夜ならいいのか、というとこれもまた違う。なんだか、夜に若い男の子が走り回っていそうじゃないですか(笑)。
だいいち、雑誌連載の時は天樹征丸を使っていながら、単行本にまとめる時に青樹佑夜にする理由がない。
となると、樹林伸しかないかな、と思ったわけです。
だって、天樹征丸も青樹佑夜も安童夕馬も亜樹直も、あと伊賀大晃なんていうのも、実はぜんぶ『樹林』なんですから。
(この『樹林』にはちょっと含みがあります。それはお好きな方はどうぞ、ネットで調べてください。誤りと事実が半々くらいのネタが見つかると思います)

今後は一部の作品を除いて、小説に限っては樹林伸で発表していこうかと思っています。
これ以上名前を増やしたくないという切実な事情が半分、あとの半分は自分のアイデンティティを意識して、小説を書いていこうという決意でもあります。
どうぞ、皆さん。
樹林伸を、よろしくお願いします。
いかがでしたでしょうか?
作品を読んでみたいと思って下さった方は、ぜひ書店で手に取ってみて下さい!
(黒衣)
posted by kappa at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家の声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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